インプレッションは以下です。
・購入のきっかけ
Youtubeでリンディ・フレーリンのPU動画を検索した際、RY Guitarさんの動画を見つけ、初めてその存在を知りました。
ビルダーさん自ら演奏するその動画のサウンドにすっかり魅せられ、アップしているすべての動画を観て、日に日にRY Guitarさんでオーダーしてみたいと思うようになりました。
・入手前の印象
ほどなくして今年の1月末でオーダーをストップするということで、慌てて連絡を取らせていただいたところ、すぐにお返事をいただきスムーズに話が進みました。
とはいえ、本格的なオーダーは私自身初めてでして、何度も問い合わせと変更を繰り返し、大変迷惑をかけたと思うのですが、すぐに対応してくれました。とにかく、ユーザーの立場ですべて考えてくださる姿勢に惚れ込みました(笑)
この方なら大丈夫、きっとすばらしいギターを作ってくれる!そう確信しました。
・使用してみてからの感想
まず、届いて梱包をあけ、手にした時は何ともいえない感慨深いものでした。
何度もメールでやり取りした仕様がまさに目の前にある!そしてこの素晴らしいフィニッシュ!!
HPにあがっている写真よりも、色鮮やかで見る角度によって表情が変わる味わい深いフィニッシュに感動しました。
そして軽さにもびっくりしました。軽いギター、それは良いギターの第一条件だと思っています。
手作りのぬくもりを感じる丁寧な作りにも感動しました。
・弾き心地
RY Guitarの魅力は沢山ありますがおそらく、これが一番のポイントではないでしょうか?
私自身、30年以上もギターを弾いてきて、これまでにそれなりの数のギターを手にしてきました。フェンダー、ギブソンのカスタムショップものからシェクター、ESP、PRS、Vigier等々、、、
断言しますが、ネック処理に関してRY Guitarの弾き心地がベストです。この上なくスムーズでしっとりしていて、プレイが変わりますね。
テクニカルな運指のプレイももちろん弾きやすいですが、ロングトーンのチョーキング、ヴィブラートは本当に弾いていて気持ちよいです。
フリクションを感じない、この弾き心地に慣れてしまったら他のギターが弾きたくなくなります(笑)
今回あえてアームレスにしたのもありますが、「チョーキングの微妙な音程をコントロールする面白さ」をまさにこのギターで堪能しています。
ネックグリップは太めのVシェイプにしていただきましたがこれがまたすごく良くて、手の小さい人でも握り込める形状になっています。
太めのUですとなかなかシンドイものがありますが、意外にめずらしい太めのVシェイプ、お勧めです^^
・サウンド
サウンドに関しては音のイメージを伝え、PU選定はビルダーさんにお任せしました。
私自身のPUの知識などたかが知れてます。
種類にしてもせいぜいDimazioやSeimour Duncanと大手のギターメーカーのものくらいです。
ビルダーさんが選んでくれたのはフロント・センターにGrosh Pickup The 60s Fatというもの。リアのハムはSuhr SSVというものでした。
ギターが到着してから2回、スタジオで大きな音を出しました。
フロントとセンターのパワー控えめのタッチは素晴らしいです。ニュアンスがものすごく出ます。
そして一番沢山使うであろうリアのハム。これもまたシングルよりはパワフルですがニュアンスが出やすいヴィンテージ系でとっても気に入りました。
私見ですがDuncan 59に近く、もっとミッドがあってハイはちょっと控えめのように感じました。
しかしながら出来上がったばかりのギターなので、音は正直若いです。こればかりは時間が必要ですね。
通常、新しいギターを手に入れても、2年くらいは鳴ってこないのであまり弾かず、2年くらい置いてから弾くとすぐに鳴りやすくなる、という持論があります。
しかし、このギターに関しては最初からガンガン弾いて、どんどん鳴らしていこうという気にさせてくれます。
それは、元々の鳴りの良さ。コードを弾くと左手にビンビンと振動が伝わります。反応の良さも抜群です。
それほど時間がかからずに本来のポテンシャルで鳴ってくれるような気がしますね。今後が楽しみでなりません。
・その他
オーダーを検討されている方に自信を持ってお勧めします。
大抵のことは希望に応えてくれると思いますし、何より楽器への愛情を持って作ってくれます。
私自身、もし次のギターをと考えたら迷いなくRY Guitarさんでオーダーもしくは企画制作のものを購入します。
しかしそうなるとビルダーさんのバックオーダーが増え続けてしまうのが一番の心配ですね(笑)